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旅行作家・野口冬人さん選定 温泉ベストテンに選ばれました。
温泉は健康のために使わなかきゃいけないというのが、私の基本です。だから、昔からの湯治場にひかれる。選んだのもそうした観点からです。 湯治場には、自炊しながらの長期滞在も多い。 東鳴子温泉 では、魚や野菜の並ぶ市が立つ旅館も会って便利です。 奥入瀬渓流温泉 では、自炊もできれば、町から部屋まで出前がとれる宿もある。こうした自由が利くのは、現代人の気質に合い、湯治場のイメージを変える意味もある。 長湯温泉 では、ドイツの温泉地と提携して、向こうの飲泉療法などを紹介する施設をつくった。集客に工夫をこらすいい例です。 地元の人が入るような共同浴場をおすすめします。湯はふれあいですから。俵山温泉では、内湯が少なくほとんどが共同浴場。ほかの宿の客と「ここが悪くて」とか話すうちに、「湯友だち」になるのが楽しい。 露天ぶろにこだわるわけではないが、やはりあればいい。気持ちがおおらかになります。 新穂高温泉 の河原の露天ぶろでは、北アルプスが借景になり、そりゃ見事です。 静かな秘湯も好きです。 夏油温泉 は冬場は雪に閉ざされるが、洞くつぶろとか川沿いの六カ所の湯を順ぐりに歩いて回れる。それぞれ効能が違い、またいい。
*ベストテンに選ばれた全国の温泉地(南から順に)
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