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平成14年11月18日の『朝日新聞』に長湯温泉が掲載 

朝日新聞 平成14年11月18日
科学・医療版の『元気』コーナーに、長湯温泉が紹介されました。当ホームページのURLが掲載されていましたので、当日の昼間からアクセスが上がり、初日だけで約2000ものヒットがありました。
三菱レイヨン(株)が開発した<人工炭酸泉装置>の記事の中で炭酸泉の効能を詳しく述べてあります。(三菱レイヨンのホームページ)
  
以下は、掲載記事をテキスト化した物です。

*血行よくなりポッカポカ 人工炭酸泉を調べました*

欧州で病気の治療に使われる炭酸泉が、身近になってきました。高濃度の二酸化炭素が溶け込んだ体温くらいのぬるま湯。体をポカポカさせ、心臓病の人にも負担の少ない魔法のお湯の効果を調べました。(小林哲)

【入浴剤は低濃度】
お湯に入れるとブクブク泡が出る家庭用入浴剤でも人工炭酸泉は作れる。しかし、通常の利用方法だと二酸化炭素濃度は100PPm程度。もっとも、何個も入れれば濃度は上がる。

【炭酸泉で交流】
人工炭酸泉研究会によると、日本で高濃度の炭酸泉がでる温泉は数カ所。ドイツの泉質に近いのは、大分県直入町の長湯温泉。
同町によると、家庭用入浴剤の7倍の濃度の炭酸泉が約40カ所からわき出ている。ドイツのバート・クロチンゲン市と交流を続けており、ドイツの温浴施設を模した町営施設もある。http://www.nagayu-onsen.comで、炭酸泉情報を紹介している。


同研究会は年1回総会を開く。三菱レイヨン内に事務局がある。
「両手をつけて比べてみてください。効き目が目に見えますから」
5年前から天然並みの炭酸泉装置を開発している三菱レイヨン(東京都港区)で、開発グループの深谷幹子さんが差し出した二つの容器に片手ずつつけてみた。右側の容器には水温約37度の水道水、左側には同じ水温の人工炭酸泉が入っている。約5分後に引き上げると、左手だけほんのりと赤くなっていた。
どうしてこんなことが起こるのか。
北里大学東病院(神奈川県相模原市)の前田真治教授(リハビリテーション科)に尋ねた。前田さんは、炭酸泉を血行障害の治療に取り入れている。
「成分の二酸化炭素が皮膚から吸収され、毛細血管が拡張して血行がよくなったせいです」
前田さんによると、二酸化炭素は皮膚の毛細血管から血液に溶け込み、血中の二酸化炭素濃度を上げる。運動した後のように酸素不足の状態になるため、酸素を取り込もうとして血管が広がるのだと考えられている。

炭酸泉に溶け込んでいる二酸化炭素の濃度が、血行に影響することもわかった。
前田さんは三菱レイヨンが開発した装置を利用。男女12人に、濃度0から本場ドイツの天然炭酸泉並みの1000ppmまで6種類の人工炭酸泉に入ってもらった。
専用の計測器で脚の血流量を測ると、1000ppmに入った人の血流量は5分後に急上昇。0ppmのお湯に入った場合より、血流量が4倍高い状態が10分以上続いた。
濃度が高いほど血行が良くなり、湯船から上がった後もその状態が続いた。
前田さんは「神経に作用して痛みを和らげることもわかってきた。腰痛や肩こり、疲労回復や美容などにも効果が期待できます」と語る。

温泉好きが多い日本で、炭酸泉が欧州ほど注目されてこなかったのには訳がある。日本は天然の炭酸泉が非常に少ないのだ。火山活動が活発で高温の泉源が多いことや、成分のもとになる有機物を含んだ土壌が欧州より少ないことなどが影響しているという。
山梨医科大名誉教授で山梨県環境化学研究所の入來正躬(いわきまさみ)所長は、約40年前に留学先のドイツで心臓病や高血圧の治療に炭酸泉が使われていることを知った。98年4月に、仲間の医師らと人工炭酸泉研究会を結成。会員の医師らが、糖尿病の合併症による血行障害や床ずれの治療に取り組んでいる。
「炭酸泉で血行がよくなり、足を切断しなくてすんだ糖尿病患者もいます。副作用もありません」
人工炭酸泉を作る装置は三菱レイヨンが普及している。同社によると全国の病院や老人ホームなど約300施設が装置を導入した。
熊本県甲佐町で今月オープンした「しゃらの樹デイサービスセンター」は、10月に同社が売り出したエクセルカーボ(約280万円)を使用、人工炭酸泉をひいたひのき風呂を売りにしている。
設計を担当した介護コンサルティング会社の重久順郎社長は「ほかの施設との違いを出すのにもってこいだった。すぐに飛びつきました」。

千葉県松戸市のニッセイセントラルフィットネスクラブ松戸(会員制)の人工炭酸泉を体験してみた。こちらも10月からエクセルカーボを実験的に露天風呂に導入している。
浴槽のそばに置かれたクーラーの室外機のような装置から、ホースを伝って白い泡が湯船に流れ込む。水温42度の湯船につかると、体が白い小さな水泡に包まれた。約5分後に外に出ると全身が真っ赤になっていた。
効果は、夜まで6時間以上も続いた。足先がジンジンと温かく感じられ、コートを脱いでいても汗ばむほど。この日ばかりは夜回りの取材の寒さも気にならなかった。

平成14年11月18日 朝日新聞

 

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